クーリエサービスの長所と短所を徹底解説!
輸出や輸入と言うと色々な面倒を想定するかもしれませんが、小口貨物の輸出入であればクーリエサービスと言うお手軽な手段が有るのですよ!
えっ..知らない?
そのままではあまりにも勿体無いので、これからクーリエについてじっくり説明させてもらいます。
クーリエとは?
クーリエを説明するに当たり、あのWikipediaにあるこちらの一文があまりにもわかり易いので引用させてもらいます。
英語における courier はフランス語から英語に入った言葉で、急使や飛脚 (runner) といった意味である。
Wikipedia
何百年も昔の未だ郵便システムが無い時代に、王様から預かった重要な手紙などを持って諸国を回っていた飛脚はクーリエと呼ばれていたそうです。
そうなんです、国際的な飛脚がクーリエなのです!
クーリエの長所とは?
- 簡単な手続き
- ドアドアでの国際間楽々配送
- 超スピードでの配送
- 貨物のトラッキングが出来る
クーリエの短所とは?
ここまでの説明で早とちりしてしまうと、クーリエって無敵に感じてしまいますよね?
しかしながら何事もそうですが、全てが完璧とはいかないのが当たり前で、勿論クーリエにも短所は幾つか有るのです。
比較的割高である
先ず第一の弱点はやはりそうなのか!..と言うところでは無いでしょうか。
しかしながらこれもクーリエ業者、貨物の質(重要などを含む)、輸送区間次第です。
一つだけ言えるのは数十Kg以上となる貨物をクーリエで運ぶと..結構ビックリしてしまうかもしれません!
重量やサイズの上限が有る
ある程度以上になるとかなりの割高になってしまうので寧ろ考えなくても良いのかもしれませんが、重量で言えば大体70kgが各クーリエ業者での上限となるのでは無いでしょうか。
これも勿論クーリエ業者によって、また様々なサービスメニュー展開が有るのであくまでも70kgくらいが上限としてのイメージと考え、それ以上をどうしてもお願いしたい場合は各クーリエ業者に直接問い合わせてみて下さい。
クーリエ業者毎に苦手なエリアがある
これもちょっと考えればわかる事ですが、ドアドアで運ぶのできめ細かな配送網が必要とされている訳です。
だからちょっと辺鄙な所への配送には注意が必要です!
例えば中国自体はOKだけれども、その町には..みたいな事も有り得ますし、届いたとしても結構な日数を要してしまう場合が有ってしまうのです。
代表的なクーリエ業者
それでは最後に代表的なクーリエ業者を紹介して終わりとしたいと思います。
FedEx(フェデックス)
アメリカに本社が在る、世界220ヶ国に展開しているクーリエ界の巨人です。
自社配送車は当たり前として、自社運航機も持っています!
様々な細かい縛りが有る様ですが、配達約束時間の不遵守の際にはマネーバックギャランティー制度が有るのも特長です。
設立当初はFederal Expressと言う名称でしたが、買収に次ぐ買収で統合した際に現在のFedExと言う名称に変更されています。
2016年には TNT(ティーエヌティー)を買収し、そのネットワークは拡大され続けています。
DHL(ディーエイチエル)
FedExの対抗馬としてよくあげられうのはこのDHLで、ドイツに本社が在り、世界228ヶ国に展開しています。
FedExとどちらが安いか速いかとよく比べられていますが、やはり輸送区間により勝ったり負けたりと優劣は付け難い様ですね。
因みにDHLとは創業者三人のイニシャルを繋げて付けられた名称の様です。
UPS(United Percel Service:ユーピーエス)
FedExと同じアメリカに本社が在り、FedExとほぼ同じ売上規模を誇っているクーリエ業者です。
以前、日本のヤマト運輸と合弁会社を設立しましたが解消し、現在は業務提携と言う関係となっています。
OCS(Overseas Courier Service:オーシーエス)
唯一の日系クーリエ業者です!
元々は国内の大手新聞4社の出資により、海外で暮らす在留邦人に日本の新聞を届ける為に設立されました。
ANAも資本参加し、ANAを積極的に利用したアジアでのネットワークに強みを持っています。
他にも小口国際貨物輸送としてEMS(国際スピード郵便)がよく比較されているのを目にしているかもしれません。
しかしながらEMSは民間のクーリエ業者とは異なり、日本の郵便局が運営しているサービスの中の一つなのです。
だからEMSはクーリエとは違うメリットも有れば、やはりデメリットもあるので、やはり貨物や輸送区間毎に考えていかなければならないのです。